値段が安いのは酒税がビールと比べて安いから!でも、原材料や製造技術を駆使してビールテイストに仕上がっています!2020年8月現在ビールは100mLあたり22円ですが、酒税法上リキュール扱いの金麦は100mLあたり8円、従って350mL缶では49円、500mL缶では70円の差になります。現在の実売価格は下記ご覧ください。
発泡性リキュールのビールテイスト飲料(第三のビール)は、より酒税の高いビールや発泡酒には酒税法上該当しないような原材料を調整し、消費者が求めるビールテイストに近づけています。金麦の場合は、原材料表示を見ると、麦芽、ホップ、糖類で発泡酒を製造し、この発泡酒に主に小麦由来のスピリッツ(樽熟成すればグレーンウィスキーとしても扱えそうです。もともとはウィスキーと併用だったりして)を加えることでさらに発泡酒からスピリッツに品目が変更され、これにより発泡酒からさらに酒税を下げています。糖類とスピリッツの詳細な組成は不明ですが、いずれもビールの原料もしくは最終的なビールに含まれている成分になり、まさしくビールテイスト飲料と言えると思います。酒税法文を見る限り加えるスピリッツの割合には特に制限がなく、大手ビールメーカーの技術力があれば、この特殊な発泡酒とスピリッツの組み合わせにより、可能な限りビールに近い飲料を低コストかつ低酒税のリキュール品目で製品化できます。従って、第三のビールは発泡性リキュールだからといって、ビールよりまずいという先入観は非常に損で、発泡酒原種とスピリッツの組み合わせ次第ではビール以上に深いコクとキレ、清涼感や華やかさを合わせたビールテイスト飲料が誕生するのではと期待しています。これら状況が原因か、2026年10月にはビールも第三のビールも酒税が統一されてしまします。酒税の安い今のうちに第三のビールを楽しまむべきですね!