Hazy IPAの歴史と定義

Hazy IPA(ヘイジーIPA)は、アメリカ東海岸発祥のビアスタイルで、「New England IPA(NEIPA)」とも呼ばれます。従来のIPAと異なり、濁り(ヘイジー)とジューシーな味わいが特徴です。

歴史

Hazy IPAのルーツは2000年代初頭のアメリカ・バーモント州に遡り、特に2004年に創業したThe Alchemistが醸造した「Heady Topper」がこのスタイルの先駆けとされています。Heady Topperは、通常のIPAとは異なり、濁りのある(Hazyな)見た目とトロピカルな風味を持っていました。これが話題となり、アメリカ東海岸を中心に人気が拡大しました。

その後、2010年代に入ると、様々なブルワリーがHazy IPAの人気を押し上げ、西海岸や世界中に広がりました。

定義と特徴

Hazy IPAは、以下のような特徴を持ちます。

  1. 外観
    • 濁りのある見た目(ヘイジー)
    • 明るい黄色からオレンジ色
  2. 香り・味わい
    • トロピカルフルーツ(マンゴー、パイナップル、柑橘系)の香りが強い
    • 苦味が抑えられ、ジューシーな口当たり
  3. 製法の特徴
    • オーツ麦や小麦を使用し、タンパク質、ポリフェノール、酵母等を多く含むことで濁りが生じる
    • ドライホッピングを大量に行うことでアロマを強調
    • 発酵温度を高め、エステル(フルーティーな香り)を引き出す

このスタイルは、苦味が強いWest Coast IPAと対照的で、IPA初心者にも飲みやすいビールとして人気を博しています。

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